高みを目指せる仕事「介護業界」編

職能を身に着けて更に高みへ
介護業界

介護業界

将来性の高い業界

まずは介護業界の将来性について紹介します。厚生労働省が発表したところによると、被保険者にあたる65歳以上の人口は2000年の段階で2,165万人だったのに対し、2015年には3,308万人に増え、15年間で1.53倍も増加しているそうです。さらに、要介護認定者は218万人から608万人と2.79倍も増加しています。このように介護サービスを必要とする人は増加を続けている状態ですので、介護業界の市場は今後も拡大していくことが確実視されています。そのため、介護職の人材は非常に需要が高く、平成30年6月の段階での介護サービス職の有効求人倍率は3.38倍となっています。全体が1.37倍となっているため、非常に売り手市場となっていることが分かります。

キャリアステップも多様

介護業界で高みを目指すために知っておきたい、キャリアステップについて紹介していきます。まず、一般の介護士として働き始めて数年現場を経験すると、介護リーダー(介護主任)というポジションを与えられることになります。介護リーダーはチームをまとめ、管理職と現場で働くスタッフの間に立つ存在です。利用者に対して直接介護サービスを提供する以外にも、チームスタッフの管理やマネージャーとの協業などを行い、現場を引っ張っていく役割を持ちます。大体3~5年ほど介護士として経験を積むと、このポジションを与えられるようになります。介護リーダーを経験した後は主に3つのルートを選ぶことができます。
まずは、施設長へキャリアアップすることが可能です。施設長は現場の介護業務よりも、利用者の確保やスタッフのマネジメント、売り上げ管理や予算管理など施設の経営面を担うことになります。施設を運営している母体が複数の施設を所有している場合、施設長を経験した後はエリアマネージャーになったり、本部の管理部門などにキャリアアップすることが可能です。
また、介護リーダーを経験した後に、人事・広報・経営企画などのバックオフィス業務にキャリアチェンジすることも可能となります。人事としてスタッフを評価したり、広報として利用者確保のための作戦を考えたり、経営企画として施設運営について提案したりといった仕事を行います。キャリアスタート時に現場で働くスタッフとしての経験を積んでいるため、より効果的な施設運営に関するアイディアを提案することができるでしょう。
最後に、介護リーダーを経た後に、介護の専門家を目指すというルートがあります。プロフェッショナルとして、講師となって勉強会を通じて介護に関するあらゆることを伝えるなど、後進の介護士の育成に関わることができます。

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